市電事故に関するお詫びと事故防止について

市電事故に関するお詫びと事故防止について(お願い)

 

 先日、市電が観光バスのミラーと接触事故を引き起こし、破損したガラスにより、ケガをされた乗客の皆さまをはじめ、付近をご通行の皆さまや関係の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

 公営交通事業者として、かねてから安全運行を何よりも最優先に考えてまいりましたが、今回の事故については、市電の運転士が接触限界内にあるバスのミラーを見誤ったことが、一因であり、このことについては、早速、出庫時の点呼等において、事故再発の防止について注意を喚起したところでございます。

 ところで、近年発生している電車事故の多くは、電車が自動車のように、ブレーキをかけてもすぐに止まれないという特性に起因することがほとんどであり、自動車等を運転される方のご協力がなければ、事故を無くすることは、困難であると考えます。

 電車は、時速30㎞で走行している場合、普通の制動距離が、45m(制動時分10秒)、非常制動では31.5m(制動時分8.6秒)となっております。

 裏を返せば、この距離以内で、軌道上に、急に自動車等が進入してきた場合には止まれないということになります。

 もちろん、運転士としても、定時性を守らなければならない中でも、交差点に差し掛かった際には、最大限の注意を払うように、かねてから指導しておりますが、なかなか事故が無くならないのが現状です。

 このような電車の特性に応じて、道路交通法第21条第3項には、「軌道敷内を通行する車両は、後方から路面電車が接近してきたときは、当該路面電車の運行に支障を及ぼさないように、すみやかに軌道敷外に出るか、又は当該電車から必要な距離を保つようにしなければならない。」と規定されております。

 よく電車が警笛を鳴らすことに対するご批判をいただくことがあります。もちろん運転士には危険防止以外の目的で警笛を鳴らすことはしないように指導しておりますが、電車と並行して走行している自動車等に電車の存在を知らせたり、危険な距離で進入してくることを防ぐ目的で鳴らすことがありますので、どうぞご理解をお願いいたします。

 ひとたび事故が起きますと多くの皆さまにご迷惑がかかることになりますので、今後とも、安全運行を第一に職員への指導・研修などを徹底してまいりたいと考えております。

 鹿児島市は、「路面電車が走るまち」です。

 どうか、運転をされる皆さまも軌道敷のある交差点では、電車が近くに来ていないか、もう一度ご自身の目でご確認いただき、また、せっかく停止いただいた場合には、電車と接触する距離ではないかを十分見極めていただくなど、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

                           平成27年6月

                             鹿児島市交通局